
Our Blue Planet — Whose Earth Is It?

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を出発点に、環境という主題を舞台の上に置いた連作です。原作の骨格には地球憲章を、劇中の問いにはSDGsの17の目標を織り込みました。
「青い地球はだれのもの」から始まったこのシリーズは、「そして森は生きている」「Our Blue Planet」を経て、現在の「銀河鉄道の夜に」へと続いています。答えを提示するのではなく、客席の子どもたちが自分の言葉で考え始める、その最初の一押しになることを目指しています。
最新作「銀河鉄道の夜に PARTⅡ」は、日本の国連加盟70周年を記念する公演として上演されます。
20世紀は二つの大戦をはさんだ戦争の世紀であると同時に、驚くべき機械文明の発達と人口爆発の世紀でもありました。その結果いま、地球上では二酸化炭素などによる温暖化、フロンガスによるオゾン層の破壊、熱帯林の減少や砂漠化の進行が顕在化しています。
それでも日常のなかでは、自分が被害を受けない限り、状況の重大さはなかなか実感できません。何十年、何百年も先の問題のように思えるからです。しかし私たちが手をこまねいているあいだにも、砂漠化も温暖化も進んでいきます。地球のため、将来の人類のために何かできないか ─ その答えとして選んだのが、ミュージカル(音楽劇)という手段でした。
劇団YPA、環境省からの映像提供、オーケストラの協力を得て、「そして森は生きている」「地球は何処へ」の物語が生まれました。コンサートやシンポジウムを開いて会場に集まった人たちに問題を提起し、募金を集める ─ 協会が培ってきたこのノウハウを生かし、世界の人々に環境問題を身近に感じてもらえる舞台をつくり続けています。原作は「地球憲章」(テーマは人権・貧困撲滅・平和・環境保全)。シンポジウムを盛り込んだ構成も、このシリーズの特徴です。
2500年。地球のかたすみで、つつましく植林を進める人たちがいます。そこへ、宇宙ステーションで暮らす人間たちが植林活動に参加してくることに。「地球の田舎者」「宇宙の気障なやつら」と心の中で思いながらも、歌い踊り、打ち解けていく二つのチーム。ところが、核燃料を積んでいるかもしれない環境衛星が軌道を外れて落ちてくる ─ 。地球と宇宙の勇気ある人々が衛星の軌道修正に向かい、人間の手で地球は守られます。朝日を受けて輝く緑の森。「そして森は生きている、永遠に!」
小学校から高校までの一貫教育の学園に、青年海外協力隊あがりの熱血先生が赴任してきます。生徒たちは月500円ずつ出し合い、途上国の子どもたちの教育を支援することに。支援する子どもを通して、世界で起きている戦争・飢餓・環境破壊に少しずつ気づいた彼らは、毎日流すトイレの水を倹約する「トイレ貯金」を思い立ちます。一人の力は小さくても、皆が手をつなげば大きな力になる ─ この生命のコンサートが大きく育ったように。
太平洋に浮かぶ小さな美しい島が、ある日海に沈みました。豊かな海の幸とともに心豊かに暮らしていた人々の歴史も文化も、海の底へ。何年も前から警告されていたのに、誰も手を打てなかったのです。大きなショックを受けた学生たちは国際会議に参加し、世界の現状を知ろうとします。青く輝く水の星・地球を「温暖化」という魔物から救うために ─ 学生たちは立ち上がります。
ホルスト「惑星」より/編曲:尾花清光/作詞:橋本真理子。オープニングの合唱「国連賛歌」に続いて歌われる、シリーズを通したテーマ曲です。劇中にはバレエやダンス、「フィガロの結婚」の六重唱、「椿姫」のアリア、「民衆の歌」など、クラシックからミュージカルまで多彩な音楽が織り込まれます。
はるかかなたの思い出のせながら まわるまわるよ地球愛の星
密かな思い哀しみのせて まわるまわるよ愛の星

文化庁「劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」により、小学1年生から18歳までのお子様を無料でご招待しています(SS席・定員制)。
申込方法はホームページの招待応募フォームより。受付期間内でも定員になり次第締め切らせていただきます。